東京本染注染

染色品

東京本染注染

とうきょうほんぞめちゅうせん

東京都

東京で生産される注染技法による染色品。手ぬぐいや浴衣地に用いられる。

History

歴史

東京本染注染(ちゅうせん)は、明治時代中期に大阪で考案された注染の技法が東京に伝わり、発展した染色技法である。従来の手ぬぐい染めを効率化するために開発された注染は、染料を注ぎかけて染める独特の技法で、大量生産を可能にしながらも手仕事の風合いを保つ点が画期的であった。東京では浴衣地や手ぬぐいの一大産地として発展し、江戸以来の染色文化を受け継いだ。平成26年に伝統的工芸品に指定され、現在も日常の染色品として親しまれている。

Technique

技法

東京本染注染は、型付け・注染・水洗の工程からなる。まず生地を折り重ね、型紙を当てて防染糊を置く「型付け」を行う。次に糊で土手を作り、重ねた生地の上からじょうろ状の薬缶で染料を注ぎかけ、下から真空ポンプで吸引して染料を浸透させる「注染」を行う。生地の両面が同時に染まるため、裏表のない鮮やかな染め上がりとなる。多色染めの場合は糊で色の境界を区切り、異なる染料を注ぎ分ける。水洗いで糊と余分な染料を除去して仕上げる。

Process

制作工程

6工程

  1. 1

    型付け

    生地を折り重ねた上に型紙を当て、防染糊をヘラで均一に塗布して模様部分に糊を置く

  2. 2

    土手作り

    染め分けが必要な箇所に糊で土手を作り、異なる色の染料が混ざらないよう境界線を設ける

  3. 3

    注染

    重ねた生地の上からじょうろ状の薬缶で染料を注ぎかけ、下から真空ポンプで吸引して浸透させる

  4. 4

    多色染め

    複数色を使う場合は糊の土手で区切った各区画に異なる色の染料を注ぎ分けて染める

  5. 5

    水洗い

    染め上がった生地を大量の水で洗い、防染糊と余分な染料を除去して鮮やかな模様を現す

  6. 6

    乾燥仕上げ

    水洗いした生地を天日や乾燥室で乾かし、裏表のない鮮明な染め上がりを確認して仕上げる

Artisans

この工芸を紡ぐ人々

松井 義則

伝統工芸士

松井注染工場

1947年東京都葛飾区生まれ。注染(ちゅうせん)の染師として55年以上のキャリアを持つ。手ぬぐいや浴衣地の注染を専門とし、重ねた生地の上から染料を注ぐ独特の技法で、表裏なく美しく染め上げる技術に定評がある。東京都の伝統工芸士に認定され、注染の技術保存に貢献している。

制作哲学

注染は染料が布を貫く染め方。表も裏も同じように染まるからこそ、使い込むほどに味わいが出る。

染料を注ぐ一瞬に、何十年もの経験と勘のすべてが詰まっています。

吉田 真琴

若手職人

MAKOTO TENUGUI

1996年東京都墨田区生まれ。下町の染色工場が並ぶ地域で育ち、幼い頃から染色の世界に親しむ。専門学校でテキスタイルデザインを学んだ後、注染の工房に入門。伝統的な和柄の手ぬぐいの製作技術を学びながら、現代的なグラフィックデザインを取り入れた注染手ぬぐいのブランドを立ち上げている。

制作哲学

手ぬぐいという日本の日用品を、注染の美しさで特別なものに変えたい。

注染の「にじみ」は偶然の芸術。二枚と同じものができないところが魅力です。

東京本染注染をもっと楽しむ

外部サイトに遷移します

共有

FAQ

よくある質問

東京本染注染とは何ですか?

東京で生産される注染技法による染色品。手ぬぐいや浴衣地に用いられる。

東京本染注染の産地はどこですか?

東京本染注染東京都で生産されている染色品です。

東京本染注染の技法・特徴は?

東京本染注染は、型付け・注染・水洗の工程からなる。まず生地を折り重ね、型紙を当てて防染糊を置く「型付け」を行う。次に糊で土手を作り、重ねた生地の上からじょうろ状の薬缶で染料を注ぎかけ、下から真空ポンプで吸引して染料を浸透させる「注染」を行う。生地の両面が同時に染まるため、裏表のない鮮やかな染め上がりとなる。多色染めの場合は糊で色の境界を区切り、異なる染料を注ぎ分ける。水洗いで糊と余分な染料を除去して仕上げる。

東京本染注染はどこで購入・体験できますか?

東京都の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。東京都の工芸品については東京都の伝統工芸品一覧もご覧ください。