その他の工芸品
いずみガラス
いずみがらす
大阪府和泉市で生産されるガラス玉。人造真珠やアクセサリー用のガラスビーズが特徴。
History
歴史
いずみガラスは大阪府和泉市を中心に発展したガラス工芸で、明治時代中期の1880年代に始まったとされる。大阪はガラス産業の中心地として栄え、和泉地域では特にガラスビーズやトンボ玉の製造が盛んであった。大正から昭和にかけてアクセサリー用ビーズの需要拡大とともに技術が洗練され、色彩豊かな製品が数多く生み出された。戦後は輸出品としても注目を集め、現在も伝統的な技法を守りながら、装飾品やアクセサリー素材として国内外で高い評価を受けている。
Technique
技法
いずみガラスの製造は、ガラス棒をバーナーの炎で約800度に加熱して溶かし、鉄芯に巻き付けてビーズ状に成形するランプワーク技法が基本である。ガラスの色や模様は、異なる色のガラス棒を組み合わせたり、金箔や銀箔を封入することで多彩な表現が可能となる。成形後は徐冷炉でゆっくりと時間をかけて冷却し、ガラス内部の歪みを除去して割れを防ぐ。職人の熟練した手技により、微細な花模様やマーブル模様、渦巻き模様など多彩なデザインが実現される。
Process
制作工程
全7工程
- 1
ガラス選別
作品のデザインに合わせて、色や種類の異なるガラス棒を選別し、金箔・銀箔などの装飾素材も準備する
- 2
加熱溶融
バーナーの炎でガラス棒を約800度に加熱し、先端から徐々に溶かして柔らかい状態にする
- 3
巻き付け成形
溶融したガラスを鉄芯に巻き付け、回転させながらビーズ状の基本形を作るランプワーク技法で成形する
- 4
模様付け
異なる色のガラス棒を溶かして重ねたり、金箔を封入して花模様やマーブル模様などの装飾を施す
- 5
整形仕上げ
コテやピンセットなどの道具を用いて、溶融状態のガラスの形を微調整し、最終的な形状を整える
- 6
徐冷
成形した作品を徐冷炉に入れ、ゆっくりと時間をかけて冷却し、ガラス内部の歪みを除去して割れを防ぐ
- 7
鉄芯抜き
完全に冷却した後に鉄芯を抜き取り、穴の周囲を整えて最終的な検品と仕上げを行う
Artisans
この工芸を紡ぐ人々
泉田 正義
伝統工芸士
泉田硝子工房
大阪府和泉市に生まれ、18歳で地元のガラス工房に弟子入り。50年以上にわたり、いずみガラスの伝統技法である吹きガラスと型吹き技法を極めてきた。数々の展覧会で受賞歴を持ち、後進の育成にも力を注いでいる。
制作哲学
ガラスは光を受けて初めて命を宿す。透明な素材の中に、和泉の風土と歴史を映し出すことが私の使命です。
“溶けたガラスとの対話は、一瞬の判断が永遠の形を決める真剣勝負です。
西川 彩花
若手作家
彩硝子
美術大学でガラス工芸を専攻し、卒業後にいずみガラスの魅力に惹かれて和泉市に移住。伝統的な技法を学びながら、現代的なデザインを取り入れた作品を制作している。SNSでの発信も積極的に行い、若い世代にいずみガラスの魅力を伝えている。
制作哲学
伝統の技法は先人たちの叡智の結晶。それを現代の暮らしに寄り添う形に昇華させたい。
“ガラスの中に閉じ込めた光が、誰かの日常をほんの少し明るくできたら嬉しいです。
FAQ
よくある質問
いずみガラスとは何ですか?▼
大阪府和泉市で生産されるガラス玉。人造真珠やアクセサリー用のガラスビーズが特徴。
いずみガラスの産地はどこですか?▼
いずみガラスは大阪府で生産されているその他の工芸品です。
いずみガラスの技法・特徴は?▼
いずみガラスの製造は、ガラス棒をバーナーの炎で約800度に加熱して溶かし、鉄芯に巻き付けてビーズ状に成形するランプワーク技法が基本である。ガラスの色や模様は、異なる色のガラス棒を組み合わせたり、金箔や銀箔を封入することで多彩な表現が可能となる。成形後は徐冷炉でゆっくりと時間をかけて冷却し、ガラス内部の歪みを除去して割れを防ぐ。職人の熟練した手技により、微細な花模様やマーブル模様、渦巻き模様など多彩なデザインが実現される。
いずみガラスはどこで購入・体験できますか?▼
大阪府の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。大阪府の工芸品については大阪府の伝統工芸品一覧もご覧ください。