石工品
真壁石燈籍
まかべいしとうろう
茨城県桜川市真壁で産出する花崗岩を用いた石燈籠。堅牢で美しい石工品。
History
歴史
真壁石燈籠は茨城県桜川市(旧真壁町)で生産される石燈籠で、その歴史は江戸時代中期にさかのぼる。真壁地方は良質な花崗岩「真壁御影石」の産地として知られ、古くから石材の加工が行われてきた。江戸時代後期には石燈籠の製造が本格化し、関東を中心に広く流通するようになった。真壁御影石は硬質で美しい石目を持ち、石燈籠に最適な素材として珍重された。1995年に伝統的工芸品に指定された。関東を代表する石燈籠の産地として知られている。
Technique
技法
真壁石燈籠は真壁御影石(花崗岩)を素材とし、熟練の石工がのみと槌で手彫りする。真壁御影石は白色と黒色の鉱物粒子が均一に分布した美しい石目が特徴で、硬度が高く耐久性に優れる。製作はまず原石を切り出して大まかな形にし、荒彫り・中彫り・仕上げ彫りと段階的に精密に加工する。笠・火袋・中台・竿・基礎の各部品を個別に彫り上げ、火袋の窓や装飾文様は繊細なのみ使いで仕上げる。磨き上げた石肌は清涼感があり、日本庭園に格調を添える。
Process
制作工程
全6工程
- 1
原石選定
真壁御影石の中から白色と黒色の鉱物粒子が均一に分布した美しい石目の原石を見極めて選定する
- 2
石取り
選定した花崗岩の原石を切り出して必要な大きさに整え、笠・火袋・中台・竿・基礎の各部品用に分ける
- 3
荒彫り
のみと槌を用いて硬質な真壁御影石から大まかな形を彫り出し、石燈籠の各部品の基本輪郭を作る
- 4
中彫り
荒彫りで出した形を正確に整え、火袋の窓の位置や各部品の寸法を精密に彫り進めて全体の均衡を取る
- 5
仕上げ彫り
繊細なのみ使いで火袋の窓や装飾文様を精緻に仕上げ、真壁石燈籠の格調高い造形を完成させる
- 6
磨き仕上げ
石肌を段階的に磨き上げて清涼感のある光沢を引き出し、日本庭園に格調を添える美しい石燈籠に仕上げる
Artisans
この工芸を紡ぐ人々
飯島 源次
伝統工芸士
飯島石材工芸
1949年茨城県桜川市真壁町生まれ。真壁石燈籠の石工として50年以上のキャリアを誇る。真壁御影石の堅牢さと美しい石肌を活かした石灯籠の制作で知られ、全国の日本庭園や社寺に作品が納められている。
制作哲学
真壁の御影石は日本一の石だと自負している。その石を最高の形に仕上げることが、真壁の石工の誇りである。
“良い石と出会い、その石に合った形を見つける。石工は石との縁を大切にする仕事です。
塚田 彩音
若手作家
1995年茨城県筑西市生まれ。筑波大学で芸術を学んだ後、地元・真壁の石工文化に興味を持ち弟子入りした。伝統的な石灯籠の技法を基盤にしながら、現代の庭や住空間に合う小型の石造物やインテリアストーンの制作にも取り組んでいる。
制作哲学
真壁石の凛とした美しさを、暮らしの中でもっと身近に感じてもらいたい。
“石を磨き上げたときの透明感のある輝きに、いつも心を奪われます。
FAQ
よくある質問
真壁石燈籍とは何ですか?▼
茨城県桜川市真壁で産出する花崗岩を用いた石燈籠。堅牢で美しい石工品。
真壁石燈籍の産地はどこですか?▼
真壁石燈籍は茨城県で生産されている石工品です。
真壁石燈籍の技法・特徴は?▼
真壁石燈籠は真壁御影石(花崗岩)を素材とし、熟練の石工がのみと槌で手彫りする。真壁御影石は白色と黒色の鉱物粒子が均一に分布した美しい石目が特徴で、硬度が高く耐久性に優れる。製作はまず原石を切り出して大まかな形にし、荒彫り・中彫り・仕上げ彫りと段階的に精密に加工する。笠・火袋・中台・竿・基礎の各部品を個別に彫り上げ、火袋の窓や装飾文様は繊細なのみ使いで仕上げる。磨き上げた石肌は清涼感があり、日本庭園に格調を添える。
真壁石燈籍はどこで購入・体験できますか?▼
茨城県の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。茨城県の工芸品については茨城県の伝統工芸品一覧もご覧ください。