三線

その他の工芸品

三線

さんしん

沖縄県

沖縄県で生産される弦楽器。蛇皮を張った胴と三本の弦を持つ沖縄伝統の楽器。

History

歴史

三線は沖縄を代表する弦楽器で、14世紀後半に中国福建省から琉球に伝来した三弦がその起源とされる。琉球王国時代には宮廷音楽や古典芸能に欠かせない楽器として発展し、士族階級を中心に広まった。17世紀以降は庶民の間にも普及し、沖縄の民謡や祭祀音楽、エイサーなどの芸能に深く根付いた。第二次世界大戦後には物資不足の中で空き缶を胴に用いた「カンカラ三線」が作られるなど、沖縄県民の心の支えであり続けた。2018年に伝統的工芸品に指定された。

Technique

技法

三線の製造は、まず胴の材料となるイヌマキやクスノキなどの木材を削り出し、くり抜いて共鳴胴を作る。胴の表面にはニシキヘビの皮を張り、三線独特の明るく力強い音色を生み出す。棹は黒檀や紫檀、ユシギなどの堅木を用い、天・中・地の三つの部分に分けて制作し精密に組み合わせる。弦は従来は絹糸を用いたが、現在はナイロン製も多い。糸巻きの調整や皮の張り具合が音質を大きく左右するため、職人の長年の経験と高度な技術が求められる。

Process

制作工程

7工程

  1. 1

    木材選定

    棹に使用する黒檀・紫檀・ユシギなどの堅木と、胴に使用するイヌマキやクスノキなどの木材を厳選する

  2. 2

    胴の製作

    木材を削り出してくり抜き、三線の音を共鳴させる箱型の共鳴胴を丁寧に成形する

  3. 3

    皮張り

    共鳴胴の表裏にニシキヘビの皮を適切な張力で張り、三線独特の明るく力強い音色を生む構造を作る

  4. 4

    棹の製作

    堅木を用いて天・中・地の三つの部分に分けて棹を削り出し、精密に加工して滑らかに仕上げる

  5. 5

    棹の組立

    三分割した天・中・地の棹を正確にはめ合わせて一本の棹として組み立て、胴との接合部も調整する

  6. 6

    糸巻き取付

    棹の天部分に糸巻きを取り付け、回転の滑らかさと固定力を調整して音程の微調整ができるようにする

  7. 7

    張弦・調整

    三本の弦を張り、駒を設置して音質や音程を確認しながら全体の最終調整を行い完成させる

Artisans

この工芸を紡ぐ人々

比嘉 清正

伝統工芸士

比嘉三線店

沖縄県那覇市の三線職人の家に生まれ、父の代から数えて二代目の三線製作者。黒檀や紫檀など貴重な銘木を使い、棹の削り出しから皮張りまですべての工程を一人で手がける。琉球古典音楽の演奏家としても活動し、音色への深い理解を製作に活かしている。

制作哲学

三線は沖縄の心そのもの。棹の一本一本に島の風と唄を宿らせることが、職人としての誇りです。

良い三線は、弾く人の心を映す鏡のような楽器でなければなりません。

新垣 瑞希

若手作家

音楽大学で民族音楽を学んだ後、三線の音色に魅了され製作の道へ。沖縄の老舗工房で5年間修業し、独立。伝統的な製法を守りつつ、初心者にも手に取りやすい三線の開発にも取り組んでいる。

制作哲学

三線の音色を次の世代へつなぐために、敷居を下げつつも品質は決して妥協しない。

一丁の三線が、誰かと沖縄をつなぐ架け橋になれたら本望です。

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FAQ

よくある質問

三線とは何ですか?

沖縄県で生産される弦楽器。蛇皮を張った胴と三本の弦を持つ沖縄伝統の楽器。

三線の産地はどこですか?

三線沖縄県で生産されているその他の工芸品です。

三線の技法・特徴は?

三線の製造は、まず胴の材料となるイヌマキやクスノキなどの木材を削り出し、くり抜いて共鳴胴を作る。胴の表面にはニシキヘビの皮を張り、三線独特の明るく力強い音色を生み出す。棹は黒檀や紫檀、ユシギなどの堅木を用い、天・中・地の三つの部分に分けて制作し精密に組み合わせる。弦は従来は絹糸を用いたが、現在はナイロン製も多い。糸巻きの調整や皮の張り具合が音質を大きく左右するため、職人の長年の経験と高度な技術が求められる。

三線はどこで購入・体験できますか?

沖縄県の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。沖縄県の工芸品については沖縄県の伝統工芸品一覧もご覧ください。