会津本郷焼

陶磁器

会津本郷焼

あいづほんごうやき

福島県

福島県会津美里町で生産される陶磁器。陶器と磁器の両方を焼く産地。

History

歴史

会津本郷焼は福島県大沼郡会津美里町(旧本郷町)で生産される陶磁器である。慶長16年(1611年)、会津藩主・蒲生氏郷が鶴ヶ城の屋根瓦を焼かせるために播磨国から瓦工を招いたのが起源とされる。その後、寛文年間(1661年〜)に陶器の製造が始まり、延宝年間には藩の保護のもと本格的な窯業地として発展した。江戸後期には磁器の生産も始まり、陶器と磁器の両方を焼く産地となった。東北地方最古の窯場の一つとして約400年の歴史を持ち、現在も十数軒の窯元が伝統を受け継いでいる。

Technique

技法

会津本郷焼は陶器と磁器の両方を生産する珍しい産地である。陶器には地元産の大久保陶土を、磁器には磁器土を使用する。成形は轆轤挽きを中心に、手捻り、型押しなどの技法が用いられる。陶器は飴釉・灰釉・糠白釉などの伝統的な釉薬を用い、素朴で温かみのある風合いが特徴である。磁器は呉須による染付が主流で、会津の自然や風物を題材にした絵付けが施される。焼成温度は陶器が約1250度、磁器が約1300度で、それぞれの特性を活かした焼成管理が行われている。

Process

制作工程

8工程

  1. 1

    原料調合

    陶器には大久保陶土、磁器には磁器土を用い、それぞれの特性に合わせて原料を調合する

  2. 2

    土練り

    調合した粘土を十分に練り込んで内部の気泡を丁寧に抜き、均質で扱いやすい滑らかな状態に整える

  3. 3

    成形

    轆轤挽きを中心に手捻りや型押しなどの多様な技法を駆使し、用途に応じた器の形を丁寧に作り上げる

  4. 4

    素焼き

    十分に乾燥させた素地を窯に入れて低温で素焼きし、絵付けや施釉に適した吸水性のある焼き締め状態にする

  5. 5

    絵付け

    磁器には呉須を用いて染付を施し、会津の四季折々の自然や風物を題材にした文様を筆で丁寧に描き上げる

  6. 6

    施釉

    陶器には飴釉・灰釉・糠白釉などの伝統的な釉薬を、磁器には透明釉を均一に掛けて美しく仕上げる

  7. 7

    本焼き

    陶器は約1250度、磁器は約1300度でそれぞれの特性を活かした温度管理のもと焼成する

  8. 8

    検品

    焼き上がった作品の釉薬の発色や形状を一点ずつ確認し、品質基準に合格した製品を選別する

Artisans

この工芸を紡ぐ人々

佐藤 清一郎

四代目

清山窯

会津本郷焼の窯元の四代目として福島県会津美里町に生まれる。祖父と父の下で幼少期から陶芸に親しみ、大学卒業後に本格的に家業を継承した。会津本郷焼の特徴である飴釉や灰釉の伝統を守りながら、四十年以上にわたって茶陶から日用雑器まで幅広く手掛けている。

制作哲学

会津の厳しい冬を越えた土と釉薬が生み出す温もりある器こそ、この地の風土が育んだ宝である。

四代にわたる窯の火を絶やさぬことが、私の使命であり誇りです。

渡部 陽菜

若手作家

陽窯

福島県出身。東京の陶芸教室で器づくりの楽しさに目覚め、会津本郷焼の産地に移り住んで修業を重ねた。伝統的なにしん鉢の技法を学びつつ、現代的な色彩感覚を取り入れた作品で注目を集めている。地元の食材を盛り付けることを意識した器づくりを信条とする。

制作哲学

会津の食文化と器は切り離せない。料理が映える器を通じて、会津本郷焼の魅力を次の世代に届けたい。

この土地の風景を釉薬の色に閉じ込められたとき、会津に来て本当に良かったと感じます。

会津本郷焼をもっと楽しむ

外部サイトに遷移します

共有

FAQ

よくある質問

会津本郷焼とは何ですか?

福島県会津美里町で生産される陶磁器。陶器と磁器の両方を焼く産地。

会津本郷焼の産地はどこですか?

会津本郷焼福島県で生産されている陶磁器です。

会津本郷焼の技法・特徴は?

会津本郷焼は陶器と磁器の両方を生産する珍しい産地である。陶器には地元産の大久保陶土を、磁器には磁器土を使用する。成形は轆轤挽きを中心に、手捻り、型押しなどの技法が用いられる。陶器は飴釉・灰釉・糠白釉などの伝統的な釉薬を用い、素朴で温かみのある風合いが特徴である。磁器は呉須による染付が主流で、会津の自然や風物を題材にした絵付けが施される。焼成温度は陶器が約1250度、磁器が約1300度で、それぞれの特性を活かした焼成管理が行われている。

会津本郷焼はどこで購入・体験できますか?

福島県の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。福島県の工芸品については福島県の伝統工芸品一覧もご覧ください。