別府竹細工

木工品・竹工品

別府竹細工

べっぷたけざいく

大分県

大分県別府市で生産される竹細工。八つの基本編みを駆使した精緻な作品が特徴。

History

歴史

別府竹細工は大分県別府市に伝わる竹工芸で、室町時代に行商人が竹籠を売り歩いたのが起源とされる。江戸時代には別府温泉の湯治客向けの土産物として発展し、明治時代には竹細工の技術訓練所が設立され、組織的な技術向上が図られた。1902年には別府工業徒弟学校が設立され、体系的な教育が始まった。大正・昭和期には美術工芸品としての評価も高まり、1979年に国の伝統的工芸品に指定された。現在も日本有数の竹工芸産地として、日用品から芸術作品まで幅広い製品を生み出している。

Technique

技法

別府竹細工はマダケを主な材料とし、竹を割り、剥ぎ、磨きの工程を経て極細のひごを作ることから始まる。竹ひごの幅や厚さは用途に応じて精密に調整される。編組技法は基本的な四つ目編み、六つ目編み、八つ目編み、網代編み、ござ目編み、松葉編み、菊底編み、輪弧編みの八つの技法を基本とし、これらの組み合わせにより数百種の編み方が生まれる。成形後は縁巻きを施し、仕上げに漆や柿渋を塗布して耐久性を高める。一つの製品に複数の編み方を組み合わせる高度な技も特徴である。

Process

制作工程

7工程

  1. 1

    竹材選別

    良質なマダケを厳選して伐採し、油抜きや天日干しの処理を施して竹細工に適した材料を準備する

  2. 2

    竹割り

    処理した竹を鉈で縦に細く割り、用途に応じた幅と厚さの竹ひごの原形を作り出す

  3. 3

    ひご作り

    割った竹を小刀で剥ぎ、面取りし、磨いて極細のひごに仕上げ、幅と厚さを精密に調整する

  4. 4

    編組

    四つ目編み・六つ目編み・網代編みなど八つの基本技法を組み合わせ、竹ひごを編んで形を作る

  5. 5

    成形

    編み上がった竹を木型や手の力で所定の形に整え、籠や花器などの製品としての形状を仕上げる

  6. 6

    縁巻き

    製品の口縁部に太めの竹を巻き付けて縁を補強し、形の安定性と美しい仕上がりを確保する

  7. 7

    塗装仕上げ

    漆や柿渋を塗布して竹の表面を保護し、耐久性を高めるとともに深みのある色合いに仕上げる

Artisans

この工芸を紡ぐ人々

岩尾 清一

伝統工芸士

岩尾竹芸

大分県別府市に生まれ、竹細工職人の父のもとで幼少期から竹ひご作りを学ぶ。別府竹細工の基本とされる八つの編み技法すべてを完璧に習得し、花籠や茶道具を中心とした作品を五十年にわたり制作してきた。大分県指定無形文化財保持者。

制作哲学

竹は折れない。しなやかに曲がり、元に戻る。その竹の性質を活かし切ることが、竹細工の真髄である。

一本の竹を割り、ひごにし、編み上げる。竹と職人の呼吸が合ったとき、美しい形が生まれるのです。

後藤 凜

若手作家

竹音工房

大分県立竹工芸訓練センターを卒業後、伝統的な竹細工の技法を基盤に現代アートとしての竹造形に挑戦している。国内外のギャラリーでの個展やアートフェアへの出品を通じ、別府竹細工の芸術性を世界に発信。ミラノサローネへの出展経験もある。

制作哲学

竹の生命力と柔軟性は、現代アートの素材として無限の可能性を秘めている。

竹は生きている素材。編むたびに手の中で呼吸し、作品として新しい命を得るんです。

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FAQ

よくある質問

別府竹細工とは何ですか?

大分県別府市で生産される竹細工。八つの基本編みを駆使した精緻な作品が特徴。

別府竹細工の産地はどこですか?

別府竹細工大分県で生産されている木工品・竹工品です。

別府竹細工の技法・特徴は?

別府竹細工はマダケを主な材料とし、竹を割り、剥ぎ、磨きの工程を経て極細のひごを作ることから始まる。竹ひごの幅や厚さは用途に応じて精密に調整される。編組技法は基本的な四つ目編み、六つ目編み、八つ目編み、網代編み、ござ目編み、松葉編み、菊底編み、輪弧編みの八つの技法を基本とし、これらの組み合わせにより数百種の編み方が生まれる。成形後は縁巻きを施し、仕上げに漆や柿渋を塗布して耐久性を高める。一つの製品に複数の編み方を組み合わせる高度な技も特徴である。

別府竹細工はどこで購入・体験できますか?

大分県の産地工房・直売所や、全国の百貨店・専門店でご購入いただけます。 産地では制作体験ができる工房もあります。大分県の工芸品については大分県の伝統工芸品一覧もご覧ください。